2014年5月12日月曜日

シラー・クレータ (Schiller)


ご無沙汰しています。こつこつアップするつもりでいましたが、気がついたら一月経過していました。仕事は相変わらずで、連休はトータルで2日間休めましたが風邪でダウンしていたのが、実際のところです。昨日の日曜日は、そう言った意味では、久々の休日になりました。太陽望遠鏡も、復活させたので、週末には撮影できそうです。

さて、久々に月面を撮影しました。「シラー(Schiller)」と呼ばれている細長いクレータです。見るたびに、ゾウリムシを想像してしまいます。このような形になった理由にはいくつか説がありますが、有力なのは、隕石が浅い角度で月面に衝突したという説です。
さて、このシラークレータには思い出があります。
数年前ですが、夜半過ぎに木星?を撮影していた時です。シーイングが良かったので、南東に昇ってきた月を撮影しようと、望遠鏡を向けました。最初に飛び込んできたのが、縁付近にあったこのシラーでしたが、驚いたのはその内部が静止しているかのごとくよく見えたことです。えっと!!思ったのですが、もしや木星もと思ってしまい、再度そちらに振り向けたのが失敗でした。木星方向のシーイングは、あまり変化がありません。再度、シラーに向けると、やはりこちらの方が安定しています。なんにしろこれは撮影しなければと思い、カメラを月面撮影用に切り替えて、「よし写すぞ!」とピントを合わせようとすると、なんとフレーム内に雲が流れているのが見えます。上空を見上げると、西から雲が流れてきて、あっという間に月を覆い始めました。わぁぁぁ・・・しかたない露出開始だ、スタートボタンを押したのですが、すでにクレータは霞んでよく見えなくなっていました。個人的には、人生でもっともシーイングが良かった?と思える日として、記憶に残っています。  ※ 逃がした魚と同じですが・・・

主な地名
手前       シラー (Schiller)
左奥の前側  セグナー(Segner)
左奥の前側  ズッキウス(Zucchius)
      
DK125 (318mm, F20)
PGR Chameleon + IR-Filter, 60sec
Autostakkert2, Photoshop