2013年7月29日月曜日

7月28日の太陽


気が付いたら、2週間もほったらかしでした。この期間、納品する基板のデバッグ没頭して、星どころではありませんでした。先週末にどうにか峠は越えたのですが、かなりバテバテで、気力は↓のままです。
さて、日曜日は久しぶりに太陽を撮影しました。ただ、この日も雲が非常に多く、すっきりと晴れません。日差しを見ながら、パラパラと撮影したのですが、どれもコントラストが弱くてパッとしません。なかなか処理する気力が湧いてこなかったのですが、とりあえずCaK画像だけでもと処理してみました。南の中緯度には、活動域が帯状に連なっています。黒点もいくつか見えていますが、この中では、画面右、太陽の縁に達しようとしている1800群とその手前1805群が、やや活発な活動をしているようです。

PST-CaK(40mm fl=400mm)
DMK51AU02、30sec

2013年7月16日火曜日

7月15日の太陽


(7/16 画像追加)
1791黒点です。ニョロっと立ち上がったプロミネンスが印象的でした。


BORG 125mmSD、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, BFLY-PGE-05S2M(B/W)
30msec-20sec(200frames to stack)×2pics

15日の太陽撮影も暑かった・・・。その後、バイクで会社まで行きましたが、さらに熱かった。直火なので、気温計は43℃。エンジンの熱と交わって、コタツの強のような状態です。車で行けばよかった。
この日も、大きめのプロミネンスが見えています。静穏型のこのプロミネンスは、ここ何日も楽しませてくれます。今回、画面右側には、軟体生〇を彷彿させる独特の形状のものが見えました。ガスが渦を巻いて、チューブ状になっているようにも見えます。残念なのは、これまたフレーム毎に解像度が異なる点でしょうか?そこそこ雲もあったので、フレームが稼げませんでした。
太陽面に、東から新たな黒点1793群が出現しています。規模は、さほど大きくなさそうです。
今回のCaK画像は、DMK51で撮影しています。チップサイズが大きいので一発で撮影できますが、この日は、後半シーイングが酷くなり、この程度の拡大撮影でも波打っていました。マルチスタックをすると、端が波波になってしまうので、久々のシングルスタックです。全般的に解像度が甘くなりますが、きれいな丸になりました。


PST-CaK(40mm fl=400mm)
DMK51AU02、30sec

2013年7月14日日曜日

7月14日の太陽


BORG 125mmSD、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, BFLY-PGE-05S2M(B/W)
30msec-20sec(200frames to stack)

今朝は雲が多く、シーイングも良くないので撮影した動画の大半は使い物になりませんでした。大きめのプロミネンスが見えましたが、複数コマでモザイク合成をしようとしたものの、ややボケ気味のこのコマ以外は、使い物になりません。
太陽面は、1785群が沈んでしまい寂しくなりました。東の新しい黒点は、1791群の番号が付きました。また、CaK画像には写っていませんが、1791群の北に、1792群の番号が付いた黒点があります。どちらも今のところ小ぶりで、小規模なフレアが発生している程度です。期待薄でしょうか。


PST-CaK(40mm fl=400mm)
BFLY-PGE-05S2M(B/W)、30sec☓2pics

2013年7月13日土曜日

7月12日の太陽


1785群の付近の黒点も、小さくなりました。東に顔を見せた活動域に、小さな黒点が見えています。前の日(11日)の画像をみてみると、東の縁にこの黒点が写っていました。拡大しないとわかりにくいのですが、昨日の文面を一部訂正します。いい加減ですね・・・
今朝(13日)は、雲が多くて撮影できませんでした。番号はまだ不明ですが、東の黒点は、現在2個見えています。昨晩の土星も☓でした。

PST-CaK(40mm fl=400mm)
BFLY-PGE-05S2M(B/W)、30sec☓2pics

2013年7月11日木曜日

7月11日の太陽


1785群の活動は、さらに衰えてきています。東から新たな活動域が見えてきましたが、黒点発生の報告はありません。 (7/13訂正) 拡大しないと確認できないのですが、東の縁に小さな黒点が写っていました。
今朝は慌ただしかったので、ピント合わせをしていません。昨日の状態のまま撮影しています。そのせいか、いまいちしまりが無い画像になってしまいました。
ちなみに、今晩の土星も☓です。土星自体が、肉眼では見えませんでした。

PST-CaK(40mm fl=400mm)
BFLY-PGE-05S2M(B/W)、30sec☓2pics

7月9日のプロミネンス


この日のプロミネンスは、一部がやや淡いもの、大きく広がった姿印象的でした。
シーイングはいまいちですが、一瞬一瞬、そこそこの画像が見えます。質の良い少数の画像をスタックすることで、それなりの画像になりました。
太陽はまだ良いのですが、土星はまったくダメですね。梅雨明け後のシーイングは、6月よりもよくない印象です。太平洋高気圧とチベットからの高気圧が、2重で日本を覆ているのが猛暑の原因と言われています。二つの高気圧の境界が、関東上空?なのか不明ですが、高層の風がこの付近で横断しているように見えます。
期待外れというより、撮影自体が困難なほど暴れています。天気も良くないし、ただ暑いだけです。

BORG 125mmSD、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, BFLY-PGE-05S2M(B/W)
25msec-20sec(200frames to stack)×3picsでのモザイク合成

7月10日の太陽


1785群は、小さくなってきました。東の縁に、新たな活動域が見えてきましたが、今のところ、黒点の発生は確認できていません。

PST-CaK(40mm fl=400mm)
BFLY-PGE-05S2M(B/W)、30sec☓2pics

2013年7月9日火曜日

7月9日の太陽


(画像入れ替えました)
昨晩は、撮影どころか日が暮れてから土砂降りでした。撮影をあきらめましたが、22時過ぎに外を見てみると、結構な透明度が良く、きれい星空が見えました。七夕がこの日だったら、風情があったでしょうね。
その分、今朝は朝から物凄い日差しでした。相変わらず、汗だくで撮影しました。ピントを合わせるのにウインドブレーカーで遮光しているので、その時が地獄ですね。1785群は、この撮影を始める20分前にC4.5のフレアを発生しています。上の画像の明るいエリアが、その名残かもしれません。
しかし、Hαの疑似カラーは難しいですね。画像自体も全体的に濁ってしまいます。海外の画像を見ると、とてもクリアのイメージに仕上げているのを見かけます。どうやっているのでしょうね?

BORG 125mmSD、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, BFLY-PGE-05S2M(B/W)
10msec-30sec(450frames to stack)


上は、最近始めたCaK画像です。昨日の画像より、色は抑えました。昨日の画像は、VAIOで仕上げてのですが、会社の色校正済みモニタで見ると、ど派手のバイオレット画像にびっくりしました。今日のは、会社のモニタでは、綺麗な薄紫に見えています。

PST-CaK(40mm fl=400mm)
BFLY-PGE-05S2M(B/W)、30sec☓2pics


2013年7月8日月曜日

7月8日の太陽


会社に出勤するまでのわずかな時間で撮影した、今朝のCaK画像です。直焦点での2枚コンポジットなので処理が楽です。
中央付近の大きめの黒点は1785群で、Cクラスのフレアが発生しています。

しかし、昨晩の土星は酷いものでした。梅雨明け後の夏日は、例年シーイングが良いので期待したのですが、まったくダメでした。撮影はしたものの、処理する気になりません。今晩は早く帰れるので、撮影できそうですが雲が多くなってきました。どうなんでしょうね・・・

PST-CaK(40mm fl=400mm)
BFLY-PGE-05S2M(B/W)、30sec☓2pics

2013年7月7日日曜日

7月7日の太陽(CaK)


暑いよ~! あまりの暑さに目が覚めました。太陽がギンギラ輝いて、真夏の太陽そのままです。よし、こんな日はこれだと!用意したのでが、写真の機材、「CORONADO PST-CaK」です。
ドイツのAPMで中古販売しているのを見つけ、駄目だ駄目だと思いながらも、ポチとしてしまった一品です。円安なので、中古でも送料込みで7万円ぐらいもしました。でも、かなり綺麗な状態で、使用感はほとんどありません。すでに、販売が中止されている製品で、以前から探していました。散財ばっかりしていますが、新車を買う予定を中古にして捻出しました。中古でも、今後8年以上は乗らなければなりません。これがお約束です。
さてさて、見た目はPSTですが、CaK仕様はカルシウムの吸収線(393.3nm)を撮影するための望遠鏡です。
まずはと覗いてみましたが、何も見えません。目が慣れてくると、ぼんやりした青い太陽が見えてきましたが、模様なんかまるっきり。存在を確認するのが精一杯でした。 一瞬ヤフオク行きを考えましたが、CCDならばと取り付けてみると、これまたびっくりで、太陽面のあちこちにプラージュと呼ばれる明るい領域が確認できます。黒点周囲はもちろんですが、一見なにも見えないエリアにも、活動域が点在しているのがよくわかります。撮影専用とは聞いていましたが、まったくそのとおりですね。解像度も思ったより良く、いいものが買えました。
ちなみに、下の画像は2xのバーローレンズで撮影しているので、8枚の画像をモザイク合成しています。大きめのCCDで直焦点なら、一発でも撮影出来ます。上下がないのは、下の1枚だけが合成できなかったので、上もカットしました。特徴的な模様が無かったのが原因でしょうか?


PST-CaK(40mm fl=400mm)
Kasai 2x, BFLY-PGE-05S2M(B/W)、30sec☓8pics

2013年7月2日火曜日

近赤外での惑星撮像



上 : Lの動画(30msec)、下 : 近赤外の動画(45msec)

惑星を撮影時に、シーイングが悪いとがっかりしますが、多少なりとも低減する方法として、近赤外域での撮影が挙げられます。昨晩の土星画像は、撮影時にすでに高度が低く、シーイングが良好だったものの、Lと近赤外で比較的大きな違いが見られました。L画像は、シーイングの影響に加えて、大気分散の影響もあると思います。私の場合、固定で2°のプリズムを装着しているので、高度が低くなってくると補正しきれなくなります。これに対し、近赤外は、シーイングの影響を可視光より受けにくく、さらに、この分散の影響も低減できます。木星でも効果があるので、シーイングがあと一歩という場合は試している価値があります。
ちなみに、私が使用しているフィルターはBaader製のIRパスフィルターです。
注意したいのは、カラーカメラでDFKのようなタイプはIRカットフィルターが挿入されているので、このフィルターを使うと、なにも写りません。モノクロタイプか、DBKのようにフィルター無しのカラーカメラであれば、撮影出来ます。

7月1日の土星


土星が低くなりました。21時半頃に帰宅したのですが、すでに庭木+電柱の脇でやばい雰囲気。でも、シーイング自体はそんなに悪くなかったのが幸いでした。大きな揺れがあるのですが、細部は比較的見えます。特にNIR(近赤外)は、Lと比較すると落ち着いていました。LRGB画像は、今回変な感じになっています。NIRは計8分の露出をした結果、白斑の残骸らしき模様がちらほら見えました。極構造も、なんとなくヘキサゴンです。
原因不明なのですが、L画像のリング部が変です。右下の半分が、きれいにぼやけています。カッシーニの間隙のヌケが極端に変わります。左上側は、もう少し複雑でしょうか?撮影時は、90°近い横倒しで撮影したので、シーイングによる揺れと相まって、こんな風になったのでしょうか? ※ ローリングシャッターの影響?
スタックソフトを変更しても、画質が同じようにしかならないので、元画像の質がこのようなものとしか思えません。
RGB合成でビシっと決まる画像が撮影したいです。