2011年10月22日土曜日

神酒の海




8月に撮影した、神酒の海とその周辺です。
画面右には、アルタイ壁が見えます。
このエリアは「ネクタリスベイスン」と呼ばれていて、月での巨大天体衝突
時に生成された、巨大クレータ(ベイスン)の一つです。
 ※ 月には50ぐらいのベイスンが確認されています。
ネクタリスベイスンは2重リング構造で、内縁は溶岩に埋め尽くされました。
それが神酒の海です。アルタイ壁は、外縁のリングになります。
この画像は、「2012年のビクセンカレンダー」に入選しました。
 ※ 著作権はビクセンさんにあります
地味なモノクロ画像ですが、よくぞ採用してくた! という感じです。

2011年10月17日月曜日

AristotelesとEudoxus


9月に撮影しました。
318mm、f=6,250mm 直焦点です。
カメラは、PGR製 Chameleon+IR-Filterで赤外域で撮影しています。
処理は、AviStack2、PixInsught 1.7、PhotoShopCS4。

月面を撮影する場合は、撮像面積の大きいCCDが便利です。
特にモザイク合成で広範囲を撮影する場合は、有効画素が1,000画素
以上がおすすめです。私の使用しているカメラは、1296☓964画素なので、
VGA(640☓480)の4倍の画素を稼げます。

2011年10月16日日曜日

TheophilusとCyrillus


神酒の海近くにある大型のクレータです。THEOPHILUSは、鋭い頂きを有する
中央丘が特徴的なのに対し、CYRILLUSは、輪郭も不明瞭で内部はかなり埋もれて
います。一般的に、内部が荒れ果てたクレータは年代が古いものと言われています。
神酒の海はよく撮影するエリアで、この2つのクレータを高解像度で撮影するのも
テーマの一つです。今回の画像はまずまずな感じですが、やや画像処理がきつめ
になってしまい、全体的に硬い雰囲気になってしまいました。
このエリアは、解像度は高いけど地形が滑らかに変化していくような画像を目標に
しています。