2011年12月10日土曜日

湿りの海


2011年12月7日に撮影した、湿りの海です。
この時期としては悪くない条件でしたが、ベストとはいえなかったのでやや解像度
を下げています。
この海にはガッサンディクレータ以外にも、周囲に多くの谷があります。
高解像度で撮影したいエリアの一つです。

月面南稜部


星ナビ-2012年1月号に入選しました。
2011年9月18日に撮影しています。前々回アップした「プラトーからアルプス谷・・・」
と同じ日です。この日は、私にとって今年一番のシーイングでした。
この南稜部も、6月にも撮影していましたが、解像度はこちらの方が良いです。
ピクセル分解能は0.1"/pixぐらいなので、惑星撮影と同レベルで撮影しています。
月面のクローズアップ写真は、変化の無い地形を撮影しているにもかかわらず、
とても心惹かれます。良くも悪くも、好シーイングに出くわしたときのドキドキ感が
原因かもしれません。

2011年10月22日土曜日

神酒の海




8月に撮影した、神酒の海とその周辺です。
画面右には、アルタイ壁が見えます。
このエリアは「ネクタリスベイスン」と呼ばれていて、月での巨大天体衝突
時に生成された、巨大クレータ(ベイスン)の一つです。
 ※ 月には50ぐらいのベイスンが確認されています。
ネクタリスベイスンは2重リング構造で、内縁は溶岩に埋め尽くされました。
それが神酒の海です。アルタイ壁は、外縁のリングになります。
この画像は、「2012年のビクセンカレンダー」に入選しました。
 ※ 著作権はビクセンさんにあります
地味なモノクロ画像ですが、よくぞ採用してくた! という感じです。

2011年10月17日月曜日

AristotelesとEudoxus


9月に撮影しました。
318mm、f=6,250mm 直焦点です。
カメラは、PGR製 Chameleon+IR-Filterで赤外域で撮影しています。
処理は、AviStack2、PixInsught 1.7、PhotoShopCS4。

月面を撮影する場合は、撮像面積の大きいCCDが便利です。
特にモザイク合成で広範囲を撮影する場合は、有効画素が1,000画素
以上がおすすめです。私の使用しているカメラは、1296☓964画素なので、
VGA(640☓480)の4倍の画素を稼げます。

2011年10月16日日曜日

TheophilusとCyrillus


神酒の海近くにある大型のクレータです。THEOPHILUSは、鋭い頂きを有する
中央丘が特徴的なのに対し、CYRILLUSは、輪郭も不明瞭で内部はかなり埋もれて
います。一般的に、内部が荒れ果てたクレータは年代が古いものと言われています。
神酒の海はよく撮影するエリアで、この2つのクレータを高解像度で撮影するのも
テーマの一つです。今回の画像はまずまずな感じですが、やや画像処理がきつめ
になってしまい、全体的に硬い雰囲気になってしまいました。
このエリアは、解像度は高いけど地形が滑らかに変化していくような画像を目標に
しています。

2011年9月20日火曜日

プラトーからアルプス谷にかけて


プラトーからアルプス谷までを、10枚の画像を合成して作成しました。
元画像は、3400☓1400画素のデカ画像なので、50%縮小でアップしています。
このエリアを高解像度で撮影するのがテーマになっていますが、毎度毎度、
思ったほど解像してくれません。シーイングのせいなのか、技術的な問題なのか?
最近は、ちょびっと光学系の性能を疑っています。
新しい機材を買う言い訳を、検討中・・・

2011年8月31日水曜日

8月29日の木星


雲間からの撮影でしたが、なんとか2set撮影できました。
RGBを連続で撮影すると、どこかで雲が来襲する可能性があったので赤と青のみ
撮影して、GはR/Bから合成しています。
月惑に報告したものとは別の時刻に撮影した画像の方が、模様がはっきりして
いました。どうせなので、やや濃い目の処理ではっきり・くっきりさせてみました。


2011年8月27日土曜日

2011年7月10日日曜日


7月9日(UT)の木星画像です。
梅雨明け直後の好シーイングで、まずまずの画像が得られました。
SEBが劇的に変化しているのが見て取れます。対照的にNEBが細くなっています。
去年よりも1週間以上早く、夏本番!!
これからの撮影が楽しみです。

2011年6月23日木曜日

月面南稜部


6月21日(UT)の撮影です。
梅雨の合間に、初夏を思わせる晴天に恵まれました。 ※ このまま梅雨明けか?
明け方、木星を撮影するか月を撮影するか悩みましたが、結局は、お気楽な
月を撮影。シーイングは悪くはなかったのですが、30cmを生かせるほどの
画像は得られませんでした。
クラビウスから月面南稜までを、モザイク合成しています。画像12枚の合成
なので、実際にサイズは縦横、この2倍あります。
なぜか、やや傾いた構図になってしまいました。

残念・・・

2011年6月4日土曜日

マウロリクス、シュテフラー


3月13日 撮影
月面の高地に位置するクレータです。たまたま目に付いたのを撮影しました。
6枚の画像でモザイク合成をしていますが、スタッキングはAvistack2を使用
しています。
Avistack2は、マルチアライメントが基本ですが、月面のようにエッジのはっきり
した模様での処理結果は、Registaxを凌ぎます。
惑星の処理も試しましたが、シーイングの悪い時の木星や、模様が淡い土星など
は、Registaxより劣り、なおかつノイズが目立つ画像になります。
この画像も、Registaxだと微小なクレータは消えて無くなりました。
月面の拡大撮影には、お奨めです。

星ナビ 2011年7月号に入選。
 ※ これより軟調に仕上げていますが・・・

2011年5月6日金曜日

月面西縁部


昨年に撮影した、画像です。
月面の西側、いわゆる秤動ゾーンで、月面の首振り運動の
の影響と月齢の関係で、見えたり見なかったりします。
画像左奥、暗がりの奥に"オリエンタル・ベイスン"と呼ばれる
巨大な3重クレータがあります。
この写真では、一番外側の"コルディラ山脈"の縁が写っています。
次の日は、この奥に日が差し込むはずだったのですが、天候不良で
撮影できませんでした。

2011年4月18日月曜日

直線壁etc...


2011年3月13日 撮影

2009/11月、ほぼ同じエリアを撮影していますが、口径が大きくなった分
解像度は上がりました。
残念なのは、影になっている海側をもう少し広範囲に撮影しておけば
よかった点です。

2011年4月6日水曜日

土星のリングにスポークが見えた



土星が衝を過ぎました。そのせいか、リングがとても明るく見えます。
そんな中、4/5_UTの画像にリングに発生した、スポークと呼ばれる暗模様が
映っていました。

2011年3月23日水曜日

アルプス谷


月面の名所、アルプス谷です。
地震後でなんなのですが、3月13日に撮影しました。冬場のシーイングとしては上等
で月面をあちこちと撮影しました。
アルプス谷の底には、蛇行した細い谷があります。幅が500m~1km程度なので、
見かけの大きさは0.3~1"ぐらになります。ちょうど、20~30cmクラス望遠鏡の解像
限界サイズです。ただし長さがあるので、そこそこシーイングが良ければその存在
自体を撮影するのは、さほどむずかしくはありませんが、谷の蛇行具合を明瞭に
写すには、それなりの拡大率と、それに見合うシーイング条件が必要です。
今回は、思ったよりかよく写っていたのですが目標までは、もう一歩という出来です。
とりあえず、記念にアップしました。

シーイングが良くない日が多すぎる・・・

2011年3月7日月曜日

久々の好シーイング(土星と白雲)


2月21日(UT)の土星です。
この日は、久々の好シーイングでした。今年の冬は、とにかくシーイングが悪かったと思います。去年は火星の撮影で盛り上がっていましたが、ここまで酷くはありませんでした。 この日は、ちょうど正面に白雲の発生位置が見え、その姿を撮影することができました。 白雲の活動はやや衰えてきているようですが、その規模はすでに土星の半周以上に及んでいます。シーイングが良くない時期の発生がやや残念ですが、それでも数十年に1回程度の現象のようなので、これからも追いかけていきたいと思います。

2011年1月6日木曜日

土星に白斑(白雲)が発生しています。


  土星に発生した白斑から発達した白雲が土星を取り巻き初めています。可視光
  ではかなり明るく写ります。近赤外の画像は、可視光ほど白雲が目立ちません。
  ただ、白斑の発生源と思われる位置が、明るくなっている様子が分かります。
  この日は、冬場にしてはめずらしく、好シーイングでした。